射法八節・其之参
「弓構え」


 「弓構え(ゆがまえ)」は胴造りの状態から弓を引く前までの動作をいうんだ。
 「取懸け」「手の内」「物見」の三つの動作があるんだよ。順に説明するね。

●取懸け

 とりかけ。小指、薬指はしっかりと握って、甲矢の時は乙矢を落とさないようにね。
 ゆがけを矢のつがえた少ししたから上にスライドさせて中仕掛けに直角に引っ掛けて、中指、人差し指をそろえて親指の上に乗せる。
 自分の感覚でしっかりとひっかかったと感じたら手首をちょっと体の方にひねるんだよ。
 ひねってないと「離れ」で中仕掛けからゆがけが外れて矢が飛んでっちゃって危ないからね。

●手の内

 @ てのうち。コレはゆがけをつけてる方じゃなくって、弓を握ってる方の手の話ね。
     握りの内側と掌(てのひら)の間にうずらの卵が入るような隙間をつくり弓を握るんだ。
 A 次に、親指を下から握り皮にあてて、虎口を巻き込むんだ。 虎口(ここう)っていうのはね、親指と人差し指の間の水かきのことだよ。
 B 親指を植えにそらせ、中指、薬指、小指を曲げ、握り、非地指し指は自然に延ばすか、軽く曲げるんだ。
 C 両肘は上に張るようにして肩を下げ、円相を作るんだ。円相ってのはね、目の前で樽を抱えてるような感じで両腕で〇をつくるんだよ。

●物見

 ものみ。筈(はず)を見て、静かに息を整え、息を吸う勢いで矢に沿って視線を移し、頭ごと的を見るんだ。
 見たらゆっくりと息を吐くんだよ。 注意点としてアゴを引き、キョロキョロしたり、瞬きをやたらにしないことかな。
 もちろん、この動作の途中でも足踏みや胴造りはくずしちゃだめだよ。







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